安易な考えは禁物! ポメラニアンの里親になる方法とその覚悟について
インターネットなどでは随時ポメラニアンの里親を募集しています。写真付きで紹介されていることが多く、ペットショップよりも安くポメラニアンが手に入るということで、視野に入れている方もいるのではないでしょうか。そこで今回は、ポメラニアンの里親になる方法と、その覚悟について紹介していきます。
目次
ポメラニアンの里親になるのは覚悟が必要
動物愛護団体や保護センター・譲渡会などでは、ポメラニアンの里親を随時募集しています。地域によって異なりますが、行政の保健所では3~7日間のうちに里親が現れない場合、殺処分されてしまいます。日本は他の先進国に比べるとまだまだ殺処分件数が多いのが現状で、こうした状況を少しでも改善しようと、各地で里親として犬を迎える人が少しずつ増えています。
紹介サイトを利用する、知人から譲ってもらうなど、里親になる方法はいろいろありますが、一般的なのは行政やNPO団体などで保護犬を譲渡してもらう方法ではないでしょうか。
しかし、ポメラニアンの里親になるのは、ブリーダーやペットショップで購入するよりもハードルが高いことが多いのです。
ポメラニアンの里親になる条件
保護犬の里親になる場合、団体によっても異なりますが、次のような条件にクリアしなければならないようです。・一定以上の収入があること
・譲渡前に家庭訪問を受け入れること
・しばらく転居の予定がないこと
・単身、同棲中、65歳以上の家庭でないこと
・ワクチン接種や不妊手術を必ず受けさせること
・譲渡後に定期的に犬の様子を報告すること
・室内飼いできること
このほか、身分証明書のコピー提出や宣誓書の記入などがあり、場合によっては源泉徴収票を見せなくてはないこともあるそうです。なかなか条件が多く、クリアするは難しく感じるかもしれません。
保護されたポメラニアンを次に引き取る飼い主には、厳しい条件を求められることが多いです。
『里親になってみたけどやっぱり駄目だった』となってしまっては、ポメラニアンが不幸になるだけ。面倒かもしれませんが、ポメラニアンに幸せになってほしいからこその条件といえます。
必ずしも健康的な子犬ポメラニアンの里親になれるとは限らない
ポメラニアンの里親になる際、避妊手術や登録代、保護している期間にかかった医療費を請求されることがあります。それでもペットショップで購入するより4分の1程度の金額ですが、里親になってからもっとお金が掛かることもあります。安易に「ペットショップで購入するよりも里親になった方が安い!」と飛びつかないでください。命を最後まで見届けるという覚悟が、里親になるためには必要です。
また、必ずしも健康な子犬ポメラニアンがいるとは限りません。先天性の疾患や障害など健康面で不安定だったり、他の犬種とのミックスで純血なポメラニアンでなかったりという場合もあります。また、子犬の里親を募集していることはまれで、だいたいが成犬です。
以前の飼い主に捨てられたり、虐待を受けたりで心と体に傷を負っている場合もあります。
譲渡会や保護センターなどへ実際に赴いて、話をしっかり聞いて検討することが大切です。
ポメラニアンの里親になる時は家族全員で迎え入れることが大切
ポメラニアンを迎え入れることになった時には、なるべく家族全員で迎えましょう。ポメラニアンは利口で飼い主に忠誠を尽くす犬種。家に知らない人物がいると威嚇するケースがあります。たとえば、単身赴任で家を空けていたお父さんが帰宅した際、迎え入れる当日に顔を合わせていないと慣れるまでに時間がかかるかもしれません。家族全員がそろっているときに迎えてください。
家族全員の同意を得ていることも引き取る必須条件です。病気やケガはできる限り早い対処が大切ですが、ポメラニアンの具合が悪いとき、すぐに動物病院まで連れて行けるかは家族の協力にかかっています。
また、医療費は高額になるので、ある程度の経済的な余裕がほしいところ。ペット保険に加入したり、日頃からコツコツと蓄えたり、不測の事態への備えも重要です。
まとめ
ポメラニアンの里親になりたいという気持ちは非常にすばらしいことです。里親条件が厳しいのは、「二度と不幸なことが起きないように」と里親募集している保護センターやブリーダーの願いが込められているから。
里親んびなることを視野に入れている場合は、どんなポメラニアンでも向き合う覚悟を持ってください。